MORIHICO.は、円山の路地裏に家族総出で15坪の店を作るところから始まります。それから10年が経ち、初めて銀行から借り入れをして今度は30坪の店を作りました。次は70坪、そして震災の年には200坪と、次第にお店は大きくなりました。
お店を作るという事は焚火と似ています。最初に火を熾こす時は、落ち葉や小枝を集めて小さな火種を作ります。放っておくと直ぐに火は消えてしまうから忙しいものです。大きな木を燃やしたいからといって、いきなりそんな木を火種に乗せたらそれが原因で消えてしまいます。だから徐々に徐々に、少しずつ少しずつ…くべる木を大きくしていきます。雨の心配もしなければなりません。最初の火は弱いものです。ちょっとしたアクシデントであっという間に火が消えてしまいますから。
しかし、そうして時間をかけてしっかりと熾火まで出来た火は強いものです。多少の雨が降ろうともけして消えはしません。今、創業から足かけ28年を迎えたMORIHICO.は、それと同じ時間をかけて成長した焚火と同じです。何よりもその火を育ててくださったのは、お客様、お取引先様、もちろんスタッフ達も加わりました。本当に有難うございます。
2024年もコーヒーの香りと共にちょっと話題を用意して、ご来店を心待ちにしております。
MORIHICO.代表 市川草介
スタッフ一同
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